キャリアカウンセリング~観察学習~

キャリアカウンセリング~観察学習~

モデリング

モデリングとは、他者を観察して、ある行動を学習することです。例えば、卓球がうまくできなくて悩んでいる人が、卓球が上手な人のちょっとしたフォームを真似すると、うまく球を返せるようになるなどが考えられます。

バンデューラ博士は、人間の社会的行動の習得には、直接体験しなくても他者(モデル)の行動を観察し、意識的に模倣するモデリング学習があることを提唱しました。モデリングが成立するためには以下の4つのプロセスがあるといいます。

1 注意過程

モデリングが成立するためには、モデルを見る必要があります。この過程を注意過程と呼び、モデルからどのような刺激を受けるかを理解します。

2 保持過程

観察者はモデルを記憶して、取り込む部分を整理し、模倣しようとして自分の中でイメージします。

3 運動再生過程

練習したことを実際に行動に移してみます。モデリング学習によって行動に変化があったかを確認します。

4 動機づけ過程

動機づけは不可欠なものではなく、モデリング学習を推進させるためのものです。

具体的に考えてみましょう。テニスがうまい友達を見てよく観察し、ボールの返し方や足の動きなどを記憶して頭の中で何度もイメージします。そして実際にテニスをプレーしてみます。段々とうまく球が返せるようになると、別の友達から褒められます。それは嬉しいのでもっと上手になろうとして、自分で自分を誇らしく思います。これが動機づけです。

 

モデリングの効果

モデリングには3つの効果があるといいます。

1 新しい行動の学習

2 制止・脱制止効果

これは抑えていた行動を開放したり、やっていた行動を抑えたりするものです。

3 反応促進効果

他者の行動を観察して、自分の行動が誘発されます。

 

成功モデルを見よう!

ここまでモデリングとは何か、どのような効果があるのかについて書きましたが、この観察学習を仕事の悩みや職場での悩みに適用することができます。

例えば、仕事がうまくいっていないと感じることがあります。自分はこの仕事に向いていないのでないか、自分は評価されていないのではないかなど、つらく感じることがあります。そんな時に、仕事がうまくいっている人を見て、どんな風に仕事を進めているのか観察すると、スケジュール管理が徹底されていたり、周囲とのコミュニケーションがうまく取れているなどに気づきます。またどんな態度で仕事に向き合っているのか観察すると、真面目に取り組んでいて過誤がないように努めていたりなどにも気づきます。これは一例ですが、このように成功モデルを観察することによって、新たな気づきがあり、自分の行動変容に繋がってきます。成功モデルを見ることは、自分にもできるんじゃないかという信念となり、自己効力感を高めることにも繋がります。

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