キャリアカウンセリング~認知行動療法とは~

認知行動療法の基礎理論

認知行動療法は、効果が高いことからさまざまな場面で使われている心理療法です。認知行動療法の基本にあるのは、問題を抱えているクライアントは、行動や情動の問題だけではなく、考え方や価値観など認知的な側面でも問題を抱えているというものです。

認知行動療法の基本的アプローチは、1977年にエリスが提唱したABC理論です。AはActivating eventsで、感情の原因となる実際の出来事を指します。BはBeliefで、出来事に対するその人の態度や思考、認知を指します。そして、CはConsequenceで、出来事の結果として起こった感情や悩みです。

具体例で考えてみましょう。通常私たちは「〇〇という出来事があったから私は気分が害されている」と考えます。たとえば、「満員電車で足を踏まれたから不愉快だ」という具合です。しかし、エリスはそうではないと考えました。この不愉快さの度合いは出来事だけでは決まらないと考えたのです。それよりもむしろ、その出来事をどう認知したのかがより重要だというのです。

「足を踏まれてお詫びも無く、それを思い出すたびに不愉快になり許せない。」と考えているところを→「満員電車だったから相手も踏んでしまったことに気づかなかったのかも知れない。たいした痛みでもなくよかった。踏まれないようにこちらも意識しよう。」などのように、今後どう気を付けるかなどを考えることで怒りの感情に巻き込まれなくて済むことができます。

 

キャリアコンサルタントの役割

キャリアカウンセリングでも、クライアント様の悩みの背景にある認知を変えることで、悩みが解消されて良い方向へ進むことがあります。たとえば、彼は常に私に気を使って当然であるとの認知を持っている場合に、「気を使わないといけない理由が何かあるのですか?」と質問すると、考えてみれば無いな・・というように、ご自身の認知のゆがみに気づいてだんだんと新しい認知の獲得がなされていきます。「人にはそれぞれの事情がある。彼が私に示す振る舞いとはまったく関係なく私はとても価値のある人間だ。」などのように、自分自身の考え方を修正することで悩みから解放される場合もあるのです。

キャリアコンサルタントはクライアント様を尊重しながら対話を進めていきます。一方的に決めつけたり注意するということは決してありませんので、安心してご相談ください。

 

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